夭折のトラックメーカーNujabesについて調べていて「Lo-Fi」という言葉を知った。忠実度が低い、あるいはミス的な演奏も含んだ「不完全」な音楽。
美しいものがしっかり、かっちりしているとは限らない。ゆるさ、人間らしい揺らぎ、外れ、開かれが美しさを得ることもある。
全てが整っていなくていい。全てがわからなくていい。揺らいでいていい。
芸術を見て、全然感想を説明できないけれどなんか撃たれた、という現象。受け取り方におけるLo-Fi。
インテリアや創作物もLo-Fiが好き。頑張りすぎていない「そそう」な感じ。でも、下は案外しっかりしている。ピカソは精緻な絵画をしっかり描けるけど、キュービズムの絵は遊んでいる。
美しい不完全。目の離せない歪み。
Hi-Fiはどうしても規格的なものを指向する。そこへの行き過ぎない良い塩梅のところにLo-Fiの魅力は潜んでいる。
そこを見つけたい。
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