カルビの脂は少し重い

 妻と焼肉を食べた。結構おいしい。だが、カルビの脂が若干多く感じるのはやはり老いだろうか。いや、めちゃくちゃ美味い。のだけれど一皿二人で分けてギリギリ「美味しい」でとどめられる程度の重さ。間に挟む白米に助けられている感じ。

 厚みのあるタン塩の方はいくらでも食べられる10代・20代前半は間違いなくカルビが一番好きだった。内臓やそれに伴い味覚も変わるのだな。

 ベルクソンの話によれば、知覚は行動の決定の判断材料を提供するものであるから、脂の味が少し重く「感じる」ということは、「あまりたくさんは食べない方が、内臓の状況には合っているのでそのように行動してみては?」という身体のシグナルが、そのまま味覚として表現されていると言える。すると、知覚は行動可能性の表現、というようなベルクソンの思想も腑に落ちてくる。

2024.11.24(日)〈『百日の孤独』15日目〉


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